こんにちは。古賀教室の猿田です。
朝晩は寒いですが、昼間の天気がいい日が続いていますね!
今回は宿題が終わった残りの学習時間や小集団活動で行っているビジョントレーニングの様子をお伝えします!
ビジョントレーニングとは、
見る事に関するさまざまな力や機能を向上させる事です。
生活や学習での困りごとの改善、
運動のスキルアップを目指す等の目的があります。
また【見る力】は
➀眼球運動→②視空間認知→③目と手の協応
から成り立つと言われています。
例えば、食事の場面
唐揚げを取るために唐揚げがどこにあるか見つけます。(眼球運動)
唐揚げまでどのくらいの手を伸ばして、どのくらい箸を開いたら唐揚げをつかむ事ができるか考えます。(視空間認知)
実際に手を伸ばして、箸で唐揚げをつかみます。(目と手の協応)
これらの要素をふまえながらの課題を実施する中で、
見る力を伸ばしていけるよう支援をさせていただいております!
〇視線迷路
線を視線でたどる追従性の眼球運動を必要としながら、
たどった線が何とつながっているか探索するための図と地の弁別をしていきます。
(図=見るべき対象、地=それを取り巻く無用な背景)
視線でたどるのが難しい場合は指でなぞったり、
色をつけて難易度を調整しながら行っています。
※引用文献:発達障害のある子どもの視覚認知トレーニング、本多和子(著)
〇玉転がし
〇形と色の組み合わせ
転がる玉を視線で追いかけながら、
迷路をゴールまで玉を転がしていくゲーム感覚の課題や、
100マス計算の要領で記号と色をたどってマッチングするものを当てはめていく課題も
追従性の眼球運動のトレーニングにもなります。
〇動いたものはなにかな?
PowerPointなどを用いた、動きのあるものを視線で追って、
何が通ったか、どんな形に動いたかなどを当てる課題等も行っております。
どんな形かを想像するイメージ力のトレーニングにもなって、
みんなの集中力や注意力もアップしています。
〇カラーボールキャッチ
転がってきたボールの色とマッチングする紙コップを見つけ、
その紙コップでボールをキャッチする課題も、
眼球運動や色の判別、記憶、目と手の協応などの要素を含んだゲーム遊びになっています。
みんなケラケラ笑いながら
「逃げられた~!」
「つかまえた~!」など楽しんでくれています。
このような力がついてくると、
先生が黒板に書いた漢字の運筆を
視線で追いかけて書き順が理解できたりします。
また頭を動かさずに視線だけで情報を読み取れると、
大きな動きらから小さな動きになり疲れにくくなり、
学習が楽に受けられるようになります。
また見る範囲を広げていきながら、
体を大きく動かし、様々な運動へとつなげていきます。
ボールのキャッチができるようになると
中当てやドッチボールで大活躍!!!
飛び上がった球を見て、タイミングを合わせてバットをスイング!
ボールが前に跳んで行った時の嬉しそうな表情は何とも言えません(^^)
ホールまでの距離感と打つ時の力加減は苦戦していましたが、
コツをつかんでくると地面の傾斜まで認知しながら、
打つ方向と力加減をコントロールする様子もみられて、
プロ顔負け!!!
距離感は分かっていても、シュートの投げ方が上手くできず、
届かない…
高くボールをとばすにはどうしたらいいか、
試行錯誤しながら、手だけでなく膝を使って、
全身をバネにしながら放ったシュートは高くとんでいきました!
人間はいくつもある情報を読み取りながら、
必要なもの、不必要なものを判別して、
生活しています。
情報の取捨選択や情報処理が苦手で困り感を抱いている子が
少しずつでも”できた!”の成功体験に繋げていけるように、
一緒に楽しく活動をしていきたいと思います\(^o^)/